2013.4.3
嵐の後の贈り物
写真・文:中津川 奈緒子
昨日今日、春の嵐という言葉がピッタリな位雨風が激しかったですね。
私も出掛ける用事があり、少し憂鬱でしたが車だったので辛いのは渋滞くらいでした。
通勤通学された皆さん、お疲れさまでした。
午後に入るとしだいに雨は弱まり、夕方ふと窓の外をみると黄金色に光る富士山が。
あわててカメラをかかえてバイクで某夕日スポットへ。
同じ日とは思えないくらい太陽が輝き、富士山をすっぽり隠していました。
富士山の輪郭が少し見え始めた頃、「もしかしてダイヤモンド富士?」と思わせる位置に太陽が。
期待したものの、実際は少し右にずれて沈み始めました。
富士山の後ろに夕日が沈むと富士山は金色にふちどられ、見に来ていた人達を魅了していました。
あれだけの雨風だったにもかかわらず、木にしがみついていた桜。
すっかり葉桜ですが、夕日に照らされてなんともキレイでした。
雲は多かったものの、雨がたくさん降ったおかげで空気は澄み、素晴らしいサンセットショーとなりました。暖かくなってきて富士山が見れる日もだんだん少なくなってきました。寒いのは嫌だけど、澄んだ空気の中にどっしりと佇む富士山をしばらく見れなくなるのは、ちょっぴりさみしい気がします。
2013.3.24
2013パイプチャレンジDKファイナル
撮影・編集:中津川 奈緒子 文:中津川 賢
僕自身がDKスタイルをしていて一番難しいと感じることの一つ。それはプローンでも難しいような掘れた波を攻める事。プローンでのテイクオフからボトムターンの間の中にスタンドアップという動作が加わり、スケッグも無く不安定なボードの上に立つ。波乗り中の多くの乗り物の中でこれほど難しいことはないと思う。そこにこそDKスタイルの奥深さがあり、それぞれのスタイルが一番出てくる乗り方でもある。世界屈指のホローウェーブであるパイプラインを彼らは一体どう攻めるのか!?鳥肌が立ちまくるサシャ・スペッカーの強烈なボトムターンは必見です!!!
2013.3.19
Pupukea Session
写真(Video):中津川 奈緒子 文:中津川 賢
今シーズンも志高い日本人ボディボーダーが集まったノースショア。冬のチャージを終えこの聖地を後にするボディボーダーも多い中、春のファンウェーブを時間の許す限り楽しむライダーも多い。僕もその中の一人で、実際スプリングシーズンはトップシーズンであるウィンターシーズンに比べて人も減り、多くの波に乗る事が出来る隙間的シーズンのような感じになる。波は冬のそれに比べて柔くなる感があるが、ここはノースショア、日本に比べれば特上のブレイクにありつける。
本日のセッションは ”Pupukea(ププケア)” ロッキーとパイプラインの間にあるビーチブレイク。インサイドでキレイにブレイクしているこの波でチューブをメイクしていたサーファーからすると肩〜頭〜は十分にある。人が乗っていないと比較するものがないので、写真ではサイズがよくわからないところも恐ろしい。次の日20日に帰国を控えた巨匠、新井 徹プロ曰く、”ププケアは水の量が意外と多いから巻かれると結構辛いんだよね〜!”・・・と。新井プロは日本人ボディボーダーでノースショア経験が一番長いプロということで、軽く笑い飛ばせるあたりは流石です。
このセッションをとても楽しみにしていた新井 徹プロ。今回のハワイはソロ活動が多かっただけに寂しかったようです。(笑)
パイプラインをこよなく愛する溝口TWINSの姉、溝口 美千子プロ。どんなコンディションでもパイプラインに入ろうとする気持ちと努力は誰にも負けないんじゃないかな。
美千子プロはインサイドグッドシェイプの掘れた波をサーチ。隙間をみつけて体をねじ込む。
妹の恵美子プロは大波で鍛えたディープなトラックを描く。
一度日本に戻り、再びハワイへ戻って来た2011年度JPBAウィメンズチャンピオン、刀根 真由美プロ。力強いトラックを波に刻みファットなリップの内側を走り抜ける。
インサイド気味のチューブになる波を選んで乗っていた汐月 麻子プロ。チューブだけではなく、トップへ上がる美しいスピンやロールを織り交ぜながら、1本の波を隅から隅まで余す所無く使った無駄のないライディングが印象的。今年の国内ツアーでは更にランキングを上げてきそうな一人。
ノースショア2年目の瀬川 俊介プロ。茨城をホームグランドとし、掘れた波は大好きながら、なかなか思う様に乗れない部分を練習量でカバーする努力家。ハワイの掘れた波へもアグレッシブに攻めることが出来るようになってきた2年目といったところだろうか・・・シークエンス最後のショットでは着地の衝撃を耐えたかのようにみえたが、本人曰く、軽いムチ打ち〜頭痛になったとのこと。
ノーススウェルだったこの日、サンドバーに押し寄せるスウェルはライト(レギュラー)の波を形成する。自分にとってはバックハンドとなるが、たまらないスピード感とともにプルインを楽しむ。
セッションのベストシークエンスは新井 徹プロ。今回のセッションの中では1番ノースショア経験豊富な新井 徹プロ。これぞ新井 徹!と言わんばかりのロールイン。オールドスクールな動きと言えどいぶし銀の格好良さがあり、スタイリッシュなライディングは伝家の宝刀。
新井 徹プロのチューブライドは一切無駄な動きが無く美しいの一言に尽きる。掘れた波しか手を出さず、”その波” が来るまでは ”動かざること山のごとく” のような体制で待ち構えている。経験がものを言う波乗りをライディングで魅せている唯一のライダーと言っても過言ではない。
明日の帰国を控え、最後のセッションを堪能していた新井 徹プロ。嬉しさと満足感を前面に出さないところは流石!?
”番外編”
このセッションのベストワイプアウトは自分でした!(笑)ここノースショアの掘れた波でのDKは生きるか死ぬかのテイクオフ。ちょっとでもミスってしまうと真っ逆さまにボトムへ連れて行かれてしまう。自分で言うのも変だが、このような経験あってこそ次へ繋がるってもの。サイズがサイズでそれほど大きい波ではないので、こんな一コマもみんなとのセッションでは楽しさに変ってしまう。
2013.3.6
Day two of Yoshitada Kondo
写真・文 中津川 賢
昨日の興奮が冷めぬまま2日目へと突入。天候にも恵まれ、最終日にふさわしい最高の日となりそうな予感が朝から止まらなかった。コンテストが3月1日までのピリオドだったため、期間最後の2日間でこのコンディションになるとはなんと運が良かったことか。
昨日歴史的リザルトの余韻を残しつつ、さらなる日本人最高位を目指す近藤 義忠。波を眺めて作戦を考える。これは試合。良い波に乗る事は勿論のこと、勝つにはやはり冷静に作戦を考える。
彼は毎回ヒート前に”無”の悟りを開くのか・・・このポーズで集中している。
今大会の近藤プロはディープなチューブもさることながら、このARSが勝敗に大きく影響をしていた。
サイズのあるパイプラインのコンディションで、インサイドのこの小振りな波を見出す彼のサーチ能力は素晴らしい。日本ではARSをする印象があまりないが、非常に安定した前に飛ぶARSを披露していた。
1本目のARSのあと、僅差で3位につけていた近藤プロ。時間はもうすぐカウントダウン・・・というところで入って来たAフレームの波。ここで近藤プロは最後の1本をバックドアに定めた。
優先権を持っていたのは写真中のゼッケンブルーの選手。近藤プロ曰く”波を見た瞬間にバックドア(レギュラー)がいいのが分かっていたので、パイプ(グーフィー)方向に乗る振りをしてフェイントを掛けた・・・”とのこと。
案の定、ブルーの選手はパイプ方向へテイクオフし、近藤プロはディープなバックドアのチューブからカットバック〜スピン、そしてエルロロフィニッシュと。なんとこれで大逆転勝利。
点数が出るまで一瞬の沈黙が会場を包んだ。このヒートの通過がアナウンスされた瞬間、拳を天高く突き上げ満面の笑みとともに帰ってくる近藤プロを、海外各国の取材カメラとノースショアのTEAM JAPAN全員が出迎えた。この瞬間、誰もが予想すらしてなかった日本人初ベスト16に進出。
コンテストを観ていて鳥肌が立ったのは僕自身も人生で初。こんな瞬間に居合わせる事ができたのは非常にラッキーなこと。
次のヒートでも最後まで勝利をあきらめず彼が持つ全てのスキルを出し切って戦った近藤プロ。最初に今回のキーであったARSをメイク!と見えたが、着水ががホワイトウォーターの不安定な場所になってしまった。惜しくもメイク出来ず。3位につけていた近藤プロと2位の選手の差はコンマ?というスコアだったので、このARSをメイクしていたらもしかしたら・・・ということがあったかも知れない。
”悔しいです!”とは言いながら、全てを出し切った感の晴れ晴れとした表情。そう言いながらも、目線はパイプラインの波から離さない近藤プロから今後の野望を見て取れた。きっとこの悔しさが彼をさらに飛躍させることに間違いはない。日本のトップライダーから世界のトップライダーへの仲間入りを果たしたと言っても過言ではない近藤 義忠プロからは今後も目を離せない!
2013.3.2
Day one of Yoshitada Kondo
写真・文 中津川 賢
今回のパイプラインチャレンジはスポンサーの獲得が出来なかったということで、一時コンテスト中止の情報が流れたが、GO PROさんのサポートの元で仕切り直して無事開催。
開催場所であるパイプラインはハワイ オアフ島の北側(ノースショア)にあり、冬にアリューシャン列島付近で猛烈に発達した低気圧からのスウェルを拾う。 まさにその時季は日本の冬にあたり、西高東低の強い冬型になり条件を満たした瞬間スウェルはやってくる。
波は爆弾のような音を立ててブレイクし、パックリと大きな口を開けたチューブが形成されるが、美しさと危険が紙一重な世界屈指のエキスパートオンリーのブレイク。
その昔、パイプラインは別名コダックリーフとも呼ばれていた。
フィルムメーカーのコダックから取った名前なのは察しがつくと思うが、多くのフォトグラファーがこの世界屈指のブレイクと、そのブレイクに虜となったサーファー、ボディボーダーをシューティングするためビーチに陣取る。フォトグラファーさん越しに見える波が半端じゃない。
強烈な流れと押し寄せる大波のため、もちろん一般は KEEP OUT!
今大会、昨年に引き続き日の丸を背負って日本代表シード選手としてエントリーの近藤 義忠プロ。
昨年の大活躍も記憶に新しいところだが、今大会のここまでの快進撃を誰が予想しただろうか。
さあ、ここからはコンテストDAY ONEで近藤プロが乗ったパイプラインの波の写真を踏まえながら、色々な角度から話を展開してみよう。
最初のラウンドに向かう近藤プロ。適度な緊張に包まれながら波を見つめて集中モードに入る。
ハワイに来てからこのようなコンディションで練習できる日がかなり少なかった・・・と不安をのぞかせていた近藤プロではあったが、そんな不安は全く無かったかのような波選びとライディングスキル。
日本人メンズボディボーダーのスキルもとうとうここまできた・・・と感じるさせるターンからのボードねじ込み、そして水鉄砲のようなスピッツとともにカムアウト。
この突っ込みからヘビーなスピッツとともにチューブを次々とメイクする。
近藤プロがパイプで乗っているボードは日本のそれと比べて細く短くそして薄い。波は大きくなればなるほど押し寄せるスピードが上がる。サーフボードではその波にパドルで追いつくためにボードを長くして浮力を稼ぐが、ボディボードでは、細く短く薄くすることで大波に対してしっかりとボードを押さえられるようになり、浮力を減らす分、下半身が十分に水中に沈むため、斜面で押し寄せてくる波に負けないような推進力(水中でのキック)を得る事ができるのである。
劇的な大逆転もあり、近藤プロは海外の強敵を相手に次々とラウンドを勝ち進みDAY TWOに望みをつなげたのであった。彼が今まで積み重ねて来た経験があったからこそ、この場所この瞬間をものに出来た事は間違いない。
彼が自分の気持ちを大きくプッシュできる原動力として、ノースショアにいるTEAM JAPAN、そして日本にいるファンや家族からの応援だったということを語っていた。
DAY TWOに望みが繋がった瞬間、ノースショアで応援していたTEAM JAPANは歓喜に包まれ涙するものさえいた。メンズクラスにおいてここまで勝ち進むことさえ難しいとされてきた状況の中、勝つ事だけを考えヒートを冷静に進めた近藤プロは、その場にいた全ての人をも見方に付けた感さえあった。しかし、この快進撃はここで終わるものではなかった・・・・つづく
2013.3.1
日本人メンズ初!9位入賞!!!
本日、昨日から引き続きラウンド6から開催されたパイプラインチャレンジ。
日本期待の星、近藤義忠プロがやってくれました!今までのパイプラインコンテストの歴史の中で、日本人メンズ最高位9位の成績を残しました。
この結果は日本代表選手というだけでなく、世界トップライダーへの仲間入りを果たした瞬間でもありました。日本人メンズがパイプラインコンテストで表彰台に立つ日もそう遠くはないでしょう。今後のさらなる大活躍に期待しています。
2013.2.28
近藤義忠プロライディングMovie
本日行われたパイプラインチャレンジに出場した近藤義忠プロのライディング映像です!
今年も日本代表としてシード枠を獲得した近藤プロ。
ビッグウェーブコンディションで開催された昨年のパイプラインチャレンジで、日本人の可能性を証明してみせたスーパーライドに引き続き、今年も鳥肌もののチューブライドを連発!
さぁご覧下さい!大きな扉が開かれたこの瞬間を・・・
2013.2.27
ハワイ ノースショア
ハワイ到着してから2日目を迎えました。
1日目は飛行機で眠れず寝不足でフワフワしたまま終わってしまいました。
1日目しっかり休んで今日は波乗り出動かな〜?と思いきや、写真の通りの波…
あきらめてコスコへ買い出しへ
最近は悪天候続きだったらしいのですが、今日はとっても良いお天気でした。
朝晩は冷えるものの、基本的には暖かく日本の冬で固まった体がほぐれてとても気持ちが良いです。
車中からはこんな素敵な景色が!
ワイキキのように沢山お店はありませんが、私は自然豊かなノースショアが大好きです。
明日はいよいよ!
ウェイティングだったコンテストが開催されます!
近藤選手の登場です!!!昨年ものすごいライディングを見せてくれました。
今年は去年の様な波は期待できないと思いますが、きっと素晴らしいライディングを見せてくれると思います。みなさん日本から応援よろしくお願いします!
コンテストの模様はまた書きますのでお楽しみに〜!
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